映画『楓』公式サイト

12/20(土)公開記念舞台挨拶<イベントレポート>

12月19日(金)についに全国公開を迎えた本作の封切を祝して、初日翌日の12月20日に公開、公開記念舞台挨拶を実施いたしました!
福士蒼汰さんと福原遥さん、宮沢氷魚さん、石井杏奈さん、宮近海斗さん、そして行定勲監督が登壇しました。

双子の須永涼と須永恵の二役を演じた福士さんは「ついに昨日本作が公開されましたが、作品が公開されるたびに毎回ドキドキします。皆さんにどのように受け止めていただけるのか、これから沢山の方々に観ていただきたいです」と素直な心境を交えて挨拶。木下亜子役の福原は「無事に公開されたことを嬉しく思います。この作品がどんどん沢山の方に届いてほしいです」と笑顔を見せました。

『スピッツの名曲『楓』のアンサー的映画』という感想に福士さんは、「皆さんそれぞれの『楓』があって、劇場で本作を通して『楓』を聴くと、アンサーだったり、アンサーが変わっていったりします。映画を通してそれぞれの登場人物を思い浮かべて『楓』を聴くことになるので、それがまた違った印象になるんだと思います」と分析し、作品を経て楽曲の解釈が深まったことを明かしました。

福原さんは『人と人とが想い合う尊い温かさが胸に広がる』という感想に触れて「この映画は相手を慮るからこそ、言えない思いや優しさ、温かさを丁寧に描いていて、それが皆さんに届いているのだと思います」と喜びを語りました。

宮沢さんは『全ての伏線を忘れた状態で最初から観たい』との声に共感。「僕が演じた梶野茂は全てを知っている人物だったので、そんな梶野の葛藤を皆さんと共有出来ているのが嬉しい。最後にすべての伏線が回収されるので何度も観て欲しい」と呼び掛けました。石井さんもその伏線回収に言及し、「私も『待って!亜子ちゃん、あの時あんな顔していたよね!?』と観終わった時に思う事があって、2回目を観た時に新たな感動があります。それを皆さんにも体験してほしいです!」と『楓』リピートを熱望!

宮近さんはニュージーランドのシーンに触れて「ニュージーランドに行ったような体験ができる映画です。僕も行ってみたかったけれど、この映画を観て行ったのかもしれないと思いました。でもパスポートのスタンプを確認したらなかったので、行っていなかった。この映画は旅行体験もできるし、涙も止まらないし、伏線も回収し過ぎです!」と絶賛しました。

さらに、『楓』の登場人物にちなんだマルバツトークコーナーを実施!第1問『涼のように、好きになったら自分より好きな人の気持ちを優先する』には全員がマルと回答。しかし福士さんは「距離が遠くて近くても気に掛け過ぎちゃうので大変」と語ると、宮沢さんから「本当に気を遣ってくれるので、福士さんがいると現場が心地よくなる」と称賛されるも、福士さんは「もう少し自分の我を出していこうかなあ」と呟いていた。

第2問『恵のように、大切な人にサプライズされたい』には福原さん、石井さん、宮近さんの「サプライズされたい派」と福士さん・宮沢さんの「サプライズしたい側」に分かれた。福士さんは「サプライズされると喜ばなければ…と思ってしまう」と気を配る性格ならではの葛藤を明かし、宮沢さんは「僕はサプライズする事を考える時間が好き。されるのは苦手です」とこだわりを明かしました。

第3問『亜子のように大切な写真は、いつも見えるところに飾りたい』には、福原さんだけが飾りたい派と答えた。「え~!」と驚く福原さんをよそに、写真が趣味の福士さんは「大切な写真があり過ぎて選べない。いったん全部閉まって見返す時間を作る。一枚を選んで飾るのは逆に難しい」とコメント。ちなみに福原さんは「クランクアップ時の写真を沢山並べて飾っています。皆さんにも飾って欲しいです」とリクエストしました。

第4問『梶野のように、好きなことを仕事に活かしたい』は全員マルと回答。福士さんは「俳優の仕事はラッキーです。人生が全て俳優としての糧になります」とコメント。

第5問『日和のように好きなことをまっすぐ好きだと伝えるタイプ』には宮近さんのみ×を回答。宮近さんは「プライドとか照れとか色々な感情が邪魔をして、素直になれないふしのある僕です」と自己分析すると、福原さんは「素直になろう!」と即答アドバイス。宮沢さんも「好きなものを好きだ!というしかない。僕は嫌いなものは嫌いだと言えない分、好きなことを好きだととことん言いたい」と熱弁すると、宮近さんは「好きな想いがあるものに対して真っすぐ飛び込むと自分も変われるのかな…」と共演者のマインドから学びを得た様子を見せました。

第6問『雄介のように、人に相談するよりも相談されることのほうが多い』に、宮近さんは「聞き手になることが多いです。僕は素直に言えないので人に相談しようとはならないのですが、相談を聞く事自体が面倒くさくなる事もあって、相談するのも聞くのもよろしくないのかも」と葛藤を告白。その答えに対して、Travis Japanのリーダーであることを福士さんから指摘されると、宮近さんは「皆で話すこともあるし、リーダーという立場もあるので最終的にはまとめたりします。メンバーそれぞれの意見を聞くことには慣れているので。そういう意味ではマルなのかな」と考えを少し変えることができたみたい。

最後に福原さんは「この作品は喪失を経験した二人が、自分たちのペースでゆっくりと前に行こうとする姿に背中を押され、そっと寄り添ってくれるような作品です。皆さんにも届いて、この作品が自分に寄り添う温かい作品になったら嬉しいです」と期待を込めて語りました。

福士さんは「登場人物たちは偽りを抱えて生きているけれど、みんなピュアで、彼らを応援したくなります。伏線もあるので何度も観て色々な感情になっていただけたら嬉しいです」と呼び掛けました。行定監督は「素晴らしいキャスト、スタッフに恵まれて温かく切ない映画が出来ました。10年後も20年後も色褪せない映画になってくれることを願っています」とロングランヒットへの祈りを込め、華やかな舞台挨拶は幕を閉じました。

本作では語りたくなる【#楓泣き】感想&期待投稿キャンペーンも開催中!本作を鑑賞し、涼と亜子の切ない運命とこの冬一番の感動を見届けた観客たちからの熱いコメントにも注目してほしい。

▼語りたくなる#楓泣き 感想&期待投稿キャンペーン
https://cp.cinecon.jp/kaede-review