11月21日(金)に行定勲監督がディレクターを務める「くまもと復興映画祭」のオープニング作品として、映画『楓』が上映され、さらに、熊本市の市民会館シアーズホーム夢ホールで行われた開幕イベントに、行定監督と福士蒼汰さん、福原遥さんが上映前舞台挨拶に登壇しました!

開幕するとすぐに、福士さんと福原さんの2人がそれぞれ左右の舞台袖ゆっくりと歩いて登壇。会場からのあたたかい拍手に迎えられながらも、思いがけず冒頭に登場することになった福士さんは、「何も決まっていないのに、行定監督から突然『最初に2人で挨拶して』って言われて」と少し緊張した様子。

一方福原さんは、「熊本にはお仕事で2回来たことがあって、熊本城に行ったり馬刺しを食べたり、楽しい思い出があります」と笑顔を見せました。その後、舞台に行定監督が姿を見せると2人は思わず「よかった!」と、アットホームな雰囲気の中、監督を迎えました。

行定監督は、『楓』について、「なんといってもスピッツの楽曲です。そして『楓』は、いろんな人がカバーした特別な曲。長年愛されている楽曲なのでどんなアプローチをすればいいのか悩みました。主人公の2人が歩んだ道に新しい想いが宿ればという気持ちで、この作品を作りました」と思いを明かしました。「楓」の楽曲リリース当時、5歳だったという福士さんは「高校生のときにカラオケで歌っていた曲が、27年たって映画になり、自分が出演するのが感慨深い。この作品は、人間の奥底を描いていて、楓の楽曲がある種の鎮魂歌になっています。今日は復興映画祭ということで皆さんの心を温かくできたら」とコメント。福原さんも「スピッツの曲は、物心ついた時から聞いていました。私は『楓』がリリースされた年に生まれたので運命を感じて、この作品に参加できてうれしかったです。ニュージーランドでも撮影し、壮大な景色も見どころです。見終わった後に背中を押してくれて心が温かくなるような、大切な人をより大切にしたくなる作品になっています」と語りました。

その後、劇中歌で「楓」をカバーした十明さんがサプライズで登場!
劇中を彩る十明さんの歌声について、福士さんは「十明さんの声は透き通っているのに温かみを感じるのが不思議。この表現ができるのは十明さんならでは」、福原さんは「声の透明感がすばらしく、聞くと胸がキュッとする。劇中でも大事な場面で流れて、すごく感動しました」と絶賛しました。

スペシャルライブでは、十明さんが「楓」に加え、オリジナル楽曲2曲も披露!
観客は伸びやかな歌声に酔いしれました。歌唱後、十明さんは「緊張したけど、心地よく歌えました。この場で歌うことができてよかったです」と笑みを浮かべ、行定監督が「十明さんの歌声を聞けてすごくうれしい一日になりました。映画『楓』は十明さんの曲も重要なポイントになっているので注目してください。十明さんはいつか女優もするかもしれないね」と話すと、十明が「使ってください」とアピールし、会場は笑いに包まれました。

上映後は、会場があたたかい感動に包み込まれ、映画『楓』をいち早く鑑賞いただいた方の感想コメントがSNSにもたくさん寄せられています。
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