1月20日(火)T・ジョイ PRINCE 品川にて、スピッツをこよなく愛する芸人・青木マッチョ(かけおち)さんをゲストにお迎えし、行定勲監督とのスペシャルトークイベントを実施しました!

スピッツ愛全開の青木さんが、行定監督に質問をしながら、名曲「楓」を映画として描くに至るまでの道のりや、観客の涙を誘っているエンドロールに込めた並々ならぬ想いなど、ここでしか聞けないディープなトークが次々と展開!
さらに、青木さんが特技である「カリンバ」で「楓」を生演奏し、音楽と映画の垣根を越えて語り合う“楓”尽くしの時間となりました!
<以下レポートです>
映画を観終えたばかりの観客の拍手に迎えられた青木さんは「素晴らしい、きれいな映像の映画の後にマッチョが出てきて申し訳ないなという気持ちですが…(苦笑)」と恐縮しながらも、行定監督は「(青木さんが出演する)『ラヴィット!』をよく見ています。保護猫に嫌われる青木マッチョとか(笑)」とノリノリで語り、緊張がほぐれた様子だった青木さん。

本作をこれまでで3回観たという青木さんは「そもそも自分はスピッツが本当に好きで、その中でも特に「楓」が一番好きだったんですよ」と告白。映画について「スピッツの独特の空気感が映像を通して感じられましたし、僕は謎解き要素、ミステリーも好きなので、前半で『ん? どういうこと…?』というのが出てきて引き込まれて、中盤の双子だったというところからの展開がメチャクチャ楽しくて…。そんな展開がありながら、導入歌として、途中でいろんなアーティストの方の『楓』が流れていましたが、最後は満を持して、本家スピッツが流れて……、今までもメッチャ聴いてきたけど、初めて聴いた時を超えるような、鳥肌が立つような感覚で、気持ちよかったし、沁みたという感じで素晴らしい映画でした!」と熱いコメントを寄せていただきました!
そもそも青木さんは、どのようにしてスピッツにハマり、「楓」に出会ったのか、という質問に「スピッツを知ったのは中学の時で、音楽にハマった時期にバンドとかパンクロックとかいろんな曲を聴く中で出会って、聴いたことのない雰囲気、空気感を感じました」と当時を振り返り、ドラムを演奏するという青木さんは、「(ドラムで)スピッツをやってみようと思ったら、メチャクチャ難しいんですよ。ゆったりしたテンポの曲が多いから簡単かと思ったら、メチャクチャ細かい技が入っている。そういう一見、ゆったりしているのにすごい技術が入ってるというのがカッコイイ! その中で「楓」は、冬の匂いが好きみたいな感覚に近いんですけど、ああいう雰囲気がすごく好きで、草野(マサムネ)さんのとびきりキレイな声が「楓」で一番ふんだんに使われているような気がして、それを贅沢に聴ける」と再びスピッツや楽曲『楓』への熱い想いを語りました。

行定監督は青木さんの言葉に「嬉しいですね。スピッツのファンは曲者が多くて(笑)、カラオケで歌う程度ではなく本当に好きな人は、曲をそれぞれで解釈するんですよね。あれだけ言葉に重きを置かれているにもかかわらず、曲を聴くと、そうは聴こえない。哲学的、思想的な押し付けがないんですね。さっきのドラムの話もそうで、難しいことを簡単に見えるようにやっていて深い。平易な言葉を使っているのに深いんです。詩人としても相当すごい! その映画をつくるって、なかなかハードルが高いって思いながらつくっていたので、気に入っていただけて良かったです」と笑みを浮かべました。
青木さんは、行定監督の言葉に深くうなずき「スピッツの曲は想像するところが多いし、聴く人によって聴こえ方、解釈の仕方がみんな違うんです。僕はこの映画を観たことで、(『楓』という曲が)2Dから3Dになったような、立体感を持った『楓』に感じました」と称賛を送りました。

最後に流れるスピッツの歌う「楓」について「新曲が出たくらいのテンションで聴ける」とこれまでと全く違う聴こえ方がしたと絶賛する青木さん。行定監督は、劇中で他のアーティストたちによる「楓」を使用しつつ、最後の最後で本家スピッツという構成について「最初からそうしようと思っていた」と迷うことなく決めたと振り返る。「(映画の途中で)与え過ぎると台無しになってしまう。スピッツの曲自体、あまりたくさん与えてくれなくて余白が多く、それが心地よいので、最後にスピッツが流れて本当の回収――“感情の回収”があるようになるといいなと思いました」とその意図を語ります。
さらに、青木さんからも行定監督に映画について質問が。福士蒼汰が演じた双子の涼と恵について、「同じ人間でもしっかり別人に見えましたが、映像的にこだわったところや撮り方で気にされたことはありましたか?」という質問に行定監督は、「むしろ『あまり演じ分けないでほしい』と言いました。『ひとりが二つに分かれた』という解釈でやったらどうか? 本当に(恵は)いたのか? ひょっとしたら幻だったんじゃないか? という印象を映画で持たせられたらいいなと思ったんです。彼女のために2人でひとりを生きたと解釈すると、いままでにない双子の解釈になるんじゃないか? と思い、福士くんもそこに同意してくれました」と独特の演出を明かしました。

そしてこの日は、青木さんが以前から特技としている楽器の「カリンバ」で、行定監督のために「楓」を生演奏! 行定監督はすかさず、スマホで青木さんの演奏の模様を撮影。美しい音色による「楓」に客席では涙する人も…! 行定監督も「僕も泣けましたね。鳥肌が立ちました。(映像を)YouTubeに流していいですか?すごく良いですね!」と興奮気味に感動を口にしていました。

トークの最後に青木さんは「僕は出てないんですけど…(苦笑)」と恐縮しつつ「今日の行定監督の話を聞いただけで、また見え方が変わってくると思うので、もう1回見ようと思っています。ぜひみなさんも、もう一度、いや2度観ていただければと思います」と呼びかけました。

行定監督は、青木さんの熱いトークに「(映画に)青木マッチョが出ているような気持ちがすごいです(笑)。映画の中の余白を青木マッチョさんが全部埋めてくれましたが、そういうことがみなさんにもあるといいなと思っていて、スピッツ的な何か――与え過ぎていない余白をみなさんが『こういうことだったんじゃないか?』とか。いろいろ、やるせないこともあるけど、映画を観たり、音楽を聴くと、いろんなことを思って、それが自分の肥やしになっていく――。この映画もそういう映画だと思っているので、気持ちを解放して、緩やかに観ていただいて、ちょっとだけ感情が揺れるものが見つかれば嬉しいなと思っています」と語り、温かい拍手の中、トークイベントは幕を閉じました。
本作では語りたくなる【#楓泣き】感想&期待投稿キャンペーンも開催中!
本作を鑑賞し、涼と亜子の切ない運命とこの冬一番の感動を見届けた観客たちからの熱いコメントにも注目してください!
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